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山仲 啓雅 氏(㈱くきつ 社長)2017年11月号掲載 


〈やまなか ひろまさ〉
1968年7月30日生まれ。札幌市出身、49歳。吉田学園卒業後、タイヤメーカー・アルミ建材メーカーの営業を経て99年株式会社くきつ入社。建築、ガス、管理等すべての部署の経験をいかし部長、常務、専務を経て06年代表取締役に就任。
「割安」「全戸同一料金」「ポイントカード導入」など
LPガス業界で革新進める


 LPガス販売を主力事業とする「くきつ」。1957年、先代社長茎津六松氏によって設立され、今年で創業60年を数える。。
 同社は暖房料金を40%割り引くプラン「ガス安君」や、ガス料金にポイントをつけるシステムを導入するなど革新ともいえるサービスを次々に提案。さらに全戸同一金額でガスを提供し、料金の明瞭化を図っている。
 今回は2代目社長の山仲啓雅氏に取り組みや今後の企業戦略などを聞いた。



LPガス全戸同一料金で提供

――くきつの商品「ガス安君」とはどのようなプランですか。
「ガス安君」は、当社のオリジナルプランで、暖房料金を通常のガス料金の40%割引で提供するというものです。現在、約6500戸が当社のガスを利用しており、当社専用に設定したガスメーターを設置しています。このメーターから、ガスの用途を調理・給湯・暖房に自動で判別することができます。そのうち暖房の使用と判別したガスの料金を40%割引するという仕組みです。
――LPガスは料金が高いというイメージがありますが。
 確かに一般的にはそういったイメージがありますが、ガス安君は灯油暖房と同等の金額で利用することができます。灯油価格が高騰した場合はガス安君を利用したほうが安くなることもあるくらいです。
――LPガス小売価格の不透明性に関して消費者からの指摘が多いと聞きます。
 そのため今年6月に法改正があり、ガス会社は料金などの契約内容を入居者に開示しないといけないということになりました。
 いままでは、同じガス会社が供給していても“物件により料金が異なる”ということがまかり通っていたのがこの業界です。この法改正で、多くのガス会社がシステム変更などの対応に追われたと聞いています。
――くきつでは「全戸同一料金」でガスを提供していますね。
 はい。当社では10年以上も前からガス料金の明瞭化に努めております。
 ホームページでは料金表を掲載しており、全戸同じ料金でガスを提供しています。最初から料金を開示していますので、今回の法改正でも全く慌てることはありませんでした。
――顧客の反応は。
 入居者様に「当社のLPガス料金について」アンケートを実施したところ、7~8割の方が「安かった」と回答、さらに「ガス安君が入居の決め手になった」というコメントもいただいています。
――PR活動も積極的ですね。
 はい。イメージキャラクター「ガス安君」のイラストがラッピングされた「市電(路面電車)」と「じょうてつバス」が札幌市内を走行しています。また、ガス安君導入物件の入り口には“のぼり”を設置していますので、目印にしてほしいですね。


ポイントカードを導入

――保安については。
 LPガスに関わる機器には法律に定められている有効期限(メーター器は10年、ガス漏れ警報器は5年など)があります。
 当社の物件では徹底管理のもと、1件たりとも期限を超えているものはありません。当然のことだと思われるかもしれませんが、悲しいことにこれができていないガス会社は少なくありません。
 当社ではすべての営業マンが販売2種や設備士などの国家資格を有しています。お客様の安全安心を第一に考えています。
――ガス会社では珍しく、ポイントカードを導入されましたね。
 昨年から始めたサービスで「ガス安君CNカード」といいます。このカードはクラブネッツ(CN)が運営するシステムで、毎月のガス料金を支払うごとに自動でポイントが貯まり、貯まったものはガス料金の値引きに使えます。
――そのほか、特典は。
 ポイントは様々な商品や大手のポイントなどに交換することもできます。全国のCN加盟店(道内にも多数加盟店あり)でポイントは共有され、使用したり貯めたりすることができます。
 また、札幌市内の飲食店(CN加盟店)とコラボし、連携を図っています。具体的には、当社で作成したチラシに、コラボしている飲食店の割引券を添付し、ガス検針の際にポスティングしています。
――その意図は。
 入居者様に喜んでもらいたいというのが大きな理由です。そういった取り組みでCNカードのブランドがより強化されることを望んでいます。
――最後に。
 当社が一番大切にしているのは「入居者様に喜んでもらえること」です。
 今年で創業60周年。先代の意思でもあり、経営理念にもある「会社を永久に存続させること」を目指し、「お客様と社員が満足できる」企業として、今後も努力していきます。