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北海道のパワフルカンパニー

恵庭開発 2017年9月号掲載 

恵庭開発5コースで食≠フ統一性
マオイシニアオープンプロ・アマで大好評

 恵庭カントリー倶楽部をはじめ、道内で5つのゴルフ場を運営する恵庭開発は今シーズンからレストランのメニューの統一性を図り、味や品揃えがゴルファーに好評だ。マネジメントを担う栄養士でフードスペシャリストの山中春香さんにその狙いなどを聞いた。

真狩産の豚を使ったとんかつ料理が人気


▲山中春香さんは、厨房からフロント、
ウエイトレスまでマルチにこなす

▲恵庭開発の各コースで評判の
とんかつを使った料理

▲プロ・アマ競技会には堀達也元道知事
(恵庭カントリー倶楽部元理事長)も参加した

▲好評だったプロ・アマ競技会後の料理

 いま、ゴルフ場に求められるのはコースの質やクラブハウスの雰囲気、スタッフのサービスだけではない。「食の安全・安心」に消費者が敏感となり、中高年を中心に健康志向が強まるなか、レストランでの食事もゴルフ場の評価を左右する大きな要素となっている。
 その点、恵庭開発の取り組みは先駆的である。同社は、従来から運営する恵庭カントリー倶楽部と登別カントリー倶楽部に加え、昨年秋に伊達カントリー倶楽部のオーナーとなったほか、指定管理者としてマオイゴルフリゾート(長沼町)とニューしのつゴルフ場(新篠津村)をそれぞれ運営しており、道内5コース体制となった。
 その5コースで今春、レストランメニュー等の統一性を図ったことなどで、和・洋・中の本格料理から朝食、軽食に至るまで、まさに「食事の美味しいゴルフ場」としてゴルファーの間で評判となっている。
 ゴルフ場の運営面では定評のある同社。中心となる恵庭カントリー倶楽部は過去に、メジャー大会の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」や「ニトリレディーストーナメント」の開催実績があり、現在は男子の「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権レクサス杯」の舞台となっており、今年も8月17日から4日間の日程で開催される。
 こうしたプロのトーナメント開催実績やメンバー層、ビジターの利用層から道内ゴルフ場のなかでは「名門」との呼び声が高く、「名門中の名門への階段を上がっているところ」と評する向きもある。
 また、登別カントリー倶楽部でも一昨年、「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」を開催。男女のプロ協会に太いパイプがあるのも同社の強みだ。
 そんな豊富な実績のある同社が「食」の充実に力を入れるのは、多様化するニーズに応えるだけでなく、プレーヤーの健康志向に真摯に対応するため。
 運営する5コースは、レストランメニューに地元の食材を採り入れるなど地域色を重視しつつ、基本となる部分では「コースによってバラバラにならないよう」一定の共通色を持たせたことがポイント。
 例えば、各コースで人気メニューとなった、カツ丼やカツカレーなど「とんかつ」を使った料理は、真狩村産のハーブ豚を使用。羊蹄山麓の清らかな水で育ったハーブ豚は脂の乗りが抜群。しかも「きれいなピンク色」の部位だけを厳選して使っている。
 例をもう一つ挙げると、みそ汁も「こだわり」が顕著に見られ、オリジナリティが豊か。名古屋が名産である八丁味噌と白みそを2対1でブレンドし、具材はしじみが盛りだくさん。しじみは肝臓を元気にする食材として知られ、日頃、お酒を飲む機会の多いゴルファーにはとても有り難いことだ。

マネジメントを担うフードスペシャリスト
 こうした食材の選別からカットの方法等々、5コースのレストランをマネジメントしているのが栄養士でフードスペシャリストの山中春香さん(26)である。
「ソフトウェアを導入してカロリー計算をするなど栄養、健康面を考えていますが、それよりも食事を楽しんでいただくため、見た目を重視しています。季節の野菜を採り入れ、できるだけ旬のメニューを提供することを心掛けています」
 と笑顔で話す山中さんは、子どもの頃から「食べることが好き」で、「食」に接する機会の多い小樽水産高に進み、藤女子大食物栄養学科を卒業後、社会に出てからもこの道一筋に歩んできた。
 ちなみにフードスペシャリストとは、食の本質が「おいしさ」、「楽しさ」、「おもてなし」にあることをしっかり学び、食に関する幅広い知識と技術を身につけた食の専門家。国内には公益社団法人の日本フードスペシャリスト協会がある。


▲戸川雅光長沼町長

▲倉本昌弘日本プロゴルフ協会会長

▲乾杯の音頭は堰八義博恵庭カントリー倶楽部理事長(北海道銀行会長)

▲柴田陽子恵庭開発社長が表彰式の
プレゼンターを務めた

▲羽川豊プロのチームが準優勝

マオイの施設利用でゴルフ合宿の模索も

 ところで、この7月19・20日は、恵庭開発が指定管理者として運営するマオイゴルフリゾートで「マオイ・シニアオープン サッポロビール杯」が行われ、日本プロゴルフ協会会長の倉本昌弘や羽川豊ら知名度のあるプロのほか、“ガッツ安田”の異名で往年のファンに愛される安田春雄ら、シニアツアーを転戦するプロが出場した。
 山中さんは通常、このマオイゴルフリゾートを拠点に勤務しており、大会期間中や前日に行われたプロ・アマ競技会で提供された食事も、山中さんのマネジメントによるもの。プロはもちろん、プロ・アマ競技会に参加した堰八義博北海道銀行会長(恵庭カントリー倶楽部理事長)や堀達也元同知事ら政・経済人らに好評だったのは言うまでもない。
 シニアといえども、長沼町でプロのトーナメントが開催されるのは極めて珍しいこと。これも恵庭開発の“力”にほかならず、戸川雅光長沼町長は「(恵庭開発が指定管理者になる前の)昨年と比べて、クラブハウスもコースも見違えるようになった」と賞賛し、倉本会長はアメリカ型の滞在できるコースを引き合いに「併設のマオイゴルフリゾートホテルの施設を利用して、泊まり込みの合宿をできないかと模索している」とエールを送った。
 マオイゴルフリゾートは、札幌の中心部から車で1時間弱の地理的利便性が大きな魅力。それぞれに特徴のあるハーフ3コースの合計27ホールで成っており、5月27日〜10月9日までのトップシーズンでもプレー料金は平日6000円ととてもリーズナブル。それでいてクラブハウスのリニューアルによって、フロントやラウンジ、レストラン、コンペルームもきれいで、清潔感が漂う。
 今後の展開が楽しみなコースだ。