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北海道のパワフルカンパニー

三ッ輪運輸㈱ 2018年5月号掲載 

三ッ輪運輸㈱

☎(0154)54‐3501
釧路市西港2丁目101‐4
国際バルク港湾整備に向け
サイロ機能を拡充


 三ッ輪運輸は1931年6月、栗林商船(本社・東京都)と釧路にあった三上運送が共同出資して設立。
 同社の礎を築いたのは1941年に社長に就任した栗林定四朗氏で、倉庫業、海上運送取扱業、海運代理店業などに着手、51年には港湾運送事業免許を取得した。さらに札幌、東京に営業拠点を開設、全国展開の基礎を築いた。

▲栗林定正社長
▲三ッ輪サイロ
 釧路空港が供用を開始した64年には、航空部門に着手、近鉄航空や三井ライン・エアサービスの業務代行を経て、75年には全日空の総代理店となった。
 70年に着工した釧路西港の建設では、第1埠頭が完成して西港での港湾業務が始まると、同社も76年に西港事業所や作業所、穀物を保管するサイロを建設、西港を拠点に新しい港湾荷役や輸送事業を拡大した。同じ年(76年)に、定四朗氏の長男の定梹≠ェ社長に就任。定梹≠ヘ東部運輸を設立。十條製紙釧路工場の構内作業部門を分離して十條パッキングを設立したほか、全農と共同出資で釧路サイロを設立した。
 89年には石狩湾新港に物流センターを建設、管理が徹底された定温倉庫などの倉庫群やトラックターミナルを整備し、道央圏での輸送拠点を強化した。その後恵庭、帯広に物流センターを建設、地域の産物や特性に合った機能を有する倉庫施設を整備し、流通ネットワークの拠点づくりに尽力。創業当初から目標にしていた「陸」「海」「空」のすべてを扱う総合輸送企業の形態を確立した。
 2006年には定梹≠フ長男の定正氏が社長に就任した。13年には釧路商工会議所の会頭になり、前出の定四朗氏と定梹=A定正氏3代による会頭就任が実現した。定正氏は道商連副会頭も務め、道内経済界からも期待されている。
 このように同社は釧路港の荷役部門の中核を担い、西港の第1埠頭で古紙、巻取紙などの製紙関連貨物を全天候型のRO船を主体に荷役、第2埠頭では飼料用穀物の荷役、第3埠頭では外貿定期コンテナ航路の本船荷役、コンテナヤードの荷役や北米などから輸入される肥料などの荷役、第4埠頭では石炭アンローダーで海外からの輸入石炭(年間約80万d)の荷役を行っている。また酪農地帯で生産される生乳を専用船を使い、生乳専用タンクで首都圏に向けてほぼ毎日輸送。およそ1100台のトレーラーを常時稼働させており、北海道を中心に全国13都市に拠点を構え、安全・安心・確実な輸送を展開している。
 さらに同社は、2号サイロの機能を拡充する。2号サイロ内の円筒形サイロを新たに17基増設し、穀物を搬出するためのコンベヤーも設置する。増設費用は約30億円。今年3月に着工、来年5月に完成する予定だ。この増設が完成すれば、同社の保管能力が1割程アップされ、今年の秋に完了する国際バルク港湾整備において、その役割が期待されている。